火の宗家、シフォン家の次男。全てにおいて優れた兄に対し、卑屈なまでの劣等感を持つ。
水の宗家放火事件の犯人と噂され、兄に説明を求められた事で、追い詰められ、精神が壊れ始める。
家を飛び出した彼は、いつしか『兄のような優秀さ』に執着し、火の使役獣『焔の虎』を求めるようになる。
ある時、フレイを放火犯と盲信したレインコートと出会い、街中での戦闘に巻き込まれる。
レインコートを圧倒的な強さで打ち倒した彼は、偶然にも水の使役獣の『中身』を奪い取ってしまう。
しかし、フレイの魔力の質や量では使役獣を制御するレベルには至らなかった。
彼は強大な魔力さえ手に入れば使役獣を自らのものに出来ると考え、イグアスライグの王都で秘密裏に商売を始める。
それは『魔法が使えない』等の理由で魔力を持て余す人間から、『魔力を減らす技術』と称して魔力を抽出するもので、
取り出された魔力は彼自身の魔力を増強するために使われた。
その時代に風の宗家の当主と出会い、面白がった彼から援助を受ける事になる。
風の宗家の当主はレントにて古代種(膨大な魔力量を持つ希少種)を発見し、フレイの許へと誘導したが、
同時期にイグアスライグの国軍に商売の実情が知られたため、フレイは古代種の魔力を得る前に王都を去る事を余儀なくされた。
その後は再び魔力を求め、各地を転々としている。